折りパイの作り方
折りパイの材料と作り方です。
今は、市販の折りパイ生地でも、充分美味しいのですが、手間暇かけた生地で作るパイは最高です。
画像は、りんごを小さめにくるくる巻いて、お花畑ぽくしています。
☆折りパイ材料(作りやすい分量)
薄力粉 125g
強力粉 125g (合わせてふるう)
水 130~150cc
無塩バター 225g
塩 5g
打ち粉(強力粉)適量
打ち粉には、粒子が荒くて散らばりやす折り込みパイ生地の特徴である、サクサクした感じを出すには、薄力粉と強力粉を半々で使います。
打ち粉には、粒子が荒くて散らばりやすい強力粉を使います。
①薄力粉と強力粉は合わせてふるっておきます。
②粉類と水は、よく冷やしておきます。
材料を冷やすことによって、グルテンのコシが出にくくなります。
☆バターを折り込む生地を作る
①水は150cc 用意して、約20ccを別にしておく。(調整用に別にしておく)
②多い方の水に分量の塩を入れ、溶かす。
③粉の入ったボールに、塩を溶いた水を一度に入れます。少しずつ入れると水分が全体に行き渡らず、均一に混ざりにくいので、一度に入れて下さい。
④指を大きく開いた状態で、全体を大きく混ぜます。バラバラになるように、塊にしないようにして下さい。
⑤均一に水が行き渡り、全体がぼろぼろした状態になれば、握ってみて固さをみます。
⑥水分の調節ができれば、なるべく練らないようにしながら、手でしっかりと握るようにしてまとめます。
(練ってしまうと、グルテンが出てしまい、作業がやりにくくなるので、全体をコルヌで切るようにしてまとめてももよいです。)
⑦だいたいまとまれば、台の上に取り出す。
⑧さらに台の上で軽くまとめます。 練る必要はないので、生地はまとまればそれでよいです。表面はざらついている感じでOKです。
⑨十字に切り込みを入れ、ビニール袋かラップフィルムに入れて40分以上(できれば1時間ほど)生地を休ませます。
切り込みを入れると、中心部分まで早く冷えますし、生地をのばすときの作業もやりやすいです。
☆パイ生地にバターを折り込む
①休ませた生地を、切り込みの部分から開きます。
②麺棒で軽く広げるようにしながら、全体の厚みを均一にする。(このとき打ち粉は、多めにしてしまうと、分量以外の余分な粉が生地の中に入ってしまうことになるので、少なめに。)
正方形ではなく、ヒトデのような形にすると作業がしやすいです。
④バターを麺棒でたたく。
裏表ひっくり返しながら、全体が均一な固さになるようにして下さい。
⑤薄く長方形になったバターを半分に折り、方向を変えて均一な厚みの正方形になるように更にたたきます。
大きさは、生地の上に斜めに置いたとき、角が少し出るぐらいです。固さは生地と同じぐらいで、決して柔らかすぎたり、溶けていない程度で。柔らかくなりすぎるようであれば、一度冷蔵庫で冷やしてから再び作業を行います。
⑥デトランプの上にバターを斜めに置き、包み込みます。
⑦全体を包み込んだら、つなぎめをしっかり留めます。
⑧打ち粉を生地と台の間にしっかり打ち、麺棒を使って体重をかけながら均一に伸ばしていきます。
生地が台にくっつくと伸びないので、生地と台の間の打ち粉はしっかりして下さい。
⑨力は均一にかけて、生地の中央から外(奥と手前)に向かって伸ばします。生地の厚みは同じになるようにして下さい。
奥に向かって伸ばしにくければ、手前を伸ばした後に生地を180度回転させて、奥と手前を入れ替えて、伸ばして下さい。
➉幅の3倍の長さになれば、表面の打ち粉を刷毛で払って、手前1/3を折ります。
⑪折り曲げて、表面にきた部分の打ち粉も払い、麺棒で軽く押さえます。
伸ばし終われば、必ず打ち粉をブラシなどで払い、余分な粉を取り除きます。
⑫向こう側の1/3を折れば、三つ折り1回終了。
⑬生地を90度回転させ、ずれないように両端をしっかり麺棒で押さえ、8~12 の作業を繰り返します。
これで三つ折りを2回=1セットが終わりです。生地をビニール袋かラップフィルムで包み、冷蔵庫で休ませます。指で何回まで折ったか印を付けておくと分かりやすいです。
三つ折りは2回1セットで行います。1セット終了ごとに、冷蔵庫で休ませて、だれないようにして下さい。
三つ折りを3セット(6回)行い、さらに休ませれば成形して焼き上げられます。